2022年6月7日(火)、ヴィンパールホテル(ベトナム、カントー市)において、タケショー フード ベトナム(TFV)の工場完成報告会を開催いたしました。当日は、Vu駐日ベトナム大使(オンラインにて)、渡邊総領事、Hongカントー市人民委員会副委員長、Toan カントー大学学長を来賓にお迎えしました。
■関連記事掲載のご案内:
・2022年6月14日 日本経済新聞 朝刊(甲信越版)35面
・2022年7月8日 日経MJ 12面
1.カントー大学(CTU)との取り組み
当社は、ベトナム南部メコンデルタ地域が、CTUを中核とした食品加工業の集積地として発展していく可能性を感じるとともに、その発展に貢献していきたいとの想いから、2018 年8月CTU と共同研究契約を締結し、以下の取り組みを進めております。
■共同研究の目的:
新技術(高度利用加工技術)を用い、メコンデルタの豊富な食資源の有効活用を目的とした研究開発を行う。
■研究期間:
第1期:2019年1月~2020年12月
第2期:2021年1月~2025年12月
■これまでの具体的成果:
1) 新技術により、エビの頭部などの副産物から、菌数を制御した乾燥粉末調味料を開発。
2) ベトナム米を用いた機能性ライスパウダーの開発。
■共同研究の一環として CTU の学生向けインターンシップを開催:
1) 2019 年:CTU の学生 4 名(うち 2 名が現地法人TFV(下記詳細記載)に就職)、及び共同研究スタッフ 1 名が訪日して参加。
2) 2020 年:コロナ禍のためオンラインで実施し計 12 名が参加。
2.タケショー フード ベトナム(TFV)について
■設立:
2019年9月に設立。CTU が持つ豊富な知見ならびに地場企業との強固な人的ネットワークを通じ事業化の目途を立て、2022年4月より、工場の稼働を開始しました。
■取り組み事例:
JICA 企業提案型事業 2019 年度第 2 回公示で「病院・介護施設向け食品の基礎調査」に採択されました。その調査結果を活用することで、国立国際医療研究センター(NCGM)およびハノイ市のバクマイ病院(Bach Mai Hospital = BMH)と連携し、病院・介護施設向けに、栄養や機能を付与した粉末タイプの食品の提供を考えています。2022 年 1 月にはBMHにて、40~50 名の管理栄養士の皆さんに参加いただき、日本製のトロミ剤を用いた実習を行いました。
■ビジョン:
1)「メコンデルタフードバレー」の発展に向けて
CTU を中心としてメコンデルタ地域にフードバレーを構築し、同地域の食品産業の競争性を高めていきたいと考えます。
2)「人材(の成長)を手段ではなく、目的としてとらえる」
タケショーの経営理念をTFV の社員とも共有し、人材の成長の結果として、ベトナム事業を成長させていきたいと考えます。
3)さまざまなパートナーとの「共創」の実現
カントー大学との共創活動をベースに、メコンデルタ、そしてベトナム国内のさまざまな企業、研究機関と信頼関係を構築し、理念や目標を共有した上で、ともに新たな価値を創造していきたいと考えます。